2007年2月23日金曜日

SQLiteのつくりかた。

VC++ 2005 Express Editionでもできるstatic-libをこしらえる。

  1. SQLiteのぺぇぢからソースを拾ってくる。
    sqlite-source-#_#_##.zip なーんて名前のやつ。
    テキトーなディレクトリに展開しとく。
  2. VC++IDEでプロジェクトを起こす。Win32スタティック・ライブラリでよかろぉ。

  3. ソースやらヘッダやら、一切合財プロジェクト・ディレクトリにコピーする。
  4. プロジェクトにソース(*.c)を追加。
    このとき tclsqlite.c および shell.c は選択しない。

  5. 同様にヘッダ(*.h)を追加。とにかくぜーんぶ投げ込みゃえぇ。

  6. プロジェクト・プロパティを設定。
    _CRT_SECURE_NO_DEPRECATETHREADSAFE を定義する。

  7. やおらbuild。warningがぐちゃぐちゃ出るがスルーの方向でソリューション・ディレクトリ/releaseSQLite.lib が出来上がったハズ。これで完了。
    こいつとヘッダ:sqlite3.h があれば使えるから。
  8. てすとがてらお試し。
    このソリューションにもひとつWin32コンソールアプリケーション:shellを追加する。

  9. shell.cをプロジェクトに追加。

    プロジェクトの依存関係を設定。

  10. buildして実行!

  11. おまけ。上記SQLをC/C++-APIで呼び出す
    実際にSQLiteをアプリケーションで利用する際のすげー簡単な例。
    #include 
    #include
    #include
    #include

    int main() {
    sqlite3* db;

    /*
    ** databaseをオープン。
     ** ファイル名を ":memory:" とすれば、on-memory データベースとなる。
    */

    if ( sqlite3_open(":memory:", &db) ) {
    std::cerr << sqlite3_errmsg(db) << std::endl;
    sqlite3_close(db);
    return 1;
    }

    /*
    ** TABLE を生成する。
    ** sqlite_exec の結果が SQLITE_OK でないとき、エラーメッセージが errmsg に返される。
    ** このエラーメッセージは sqlite_free で解放すべし。
    */

    char* errmsg;
    if ( sqlite3_exec(db,
    "CREATE TABLE wankuma (id INTEGER PRIMARY KEY, name TEXT, place TEXT)",
    0, 0, &errmsg) != SQLITE_OK ) {
    std::cerr << errmsg << std::endl;
    sqlite3_free(errmsg);
    sqlite3_close(db);
    return 1;
    }

    /*
    ** レコードを追加する。
    ** sqlite3_prepare によってSQL文をコンパイル。
    ** SQL文中の ? の箇所に sqlite3_bind_xxxx で値をバインド(差し込み)する。
    */

    sqlite3_stmt* statement;
    sqlite3_prepare(db, "INSERT INTO wankuma (name, place) VALUES ( ?, ? )", -1, &statement, NULL);
    const char* data[] = {
    "episteme", "yokohama",
    "naka", "oosaka",
    "janne", "nagoya",
    0, 0
    };

    /*
    ** 値のバインドと実行。
    ** sqlite3_reset のに続いて sqlite3_bind_xxx によってバインドする。
    ** このとき最初の ? はインデクス 1 であることに留意すべし。
    ** 引き続いて sqlite3_step によって実行される。
    ** 一連の実行の後、sqlite3_finalize すること。
    */

    for ( const char** p = data; *p != 0;) {
    sqlite3_reset(statement);
    sqlite3_bind_text(statement, 1, *p, (int)strlen(*p), SQLITE_STATIC); ++p;
    sqlite3_bind_text(statement, 2, *p, (int)strlen(*p), SQLITE_STATIC); ++p;
    sqlite3_step(statement);
    }
    sqlite3_finalize(statement);

    /*
    ** QUERY を行う。
    ** sqlite3_step が一つ以上の結果を返すとき、SQLITE_ROW を返す。
    ** 従って sqlite3_step の戻り値が SQLITE_ROW である間繰り返すことで
    ** 複数の結果を取り出す。
    */

    sqlite3_prepare(db, "SELECT * FROM wankuma", -1, &statement, NULL);
    while ( sqlite3_step(statement) == SQLITE_ROW ) {
    std::cout << std::setw( 3) << sqlite3_column_int(statement, 0)
    << std::setw(10) << sqlite3_column_text(statement,1)
    << std::setw(10) << sqlite3_column_text(statement,2)
    << std::endl;
    }
    sqlite3_finalize(statement);

    /*
    ** databaseをクローズする。
    */

    sqlite3_close(db);
    return 0;
    }

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